入院・リハビリ生活 7日目

サー......という雨の音で起きる。

ようやく電動ベッドの力を借りずに、自力で起き上がれるようになってきた。
いつもなら準備を始めて、雨練の快感に浸りたいところだが...
それが叶わぬとなると、淋しいような安心するような。

傘をさして通勤通学に歩く人たちを、世界はかくて、人々の一歩一歩で回っているのだな、と。
快適な空調の効いた病室で、柔らかいベッドに腰掛けて眺める。


ふと、窓に映るヒゲ面の自分に目が移った。
ちょうどこの空模様のような、焦りと諦念の入り混じった、ふわふわした憂鬱感が胸の中で広がる。

先生にガーゼの交換をして頂く。
傷痕は、抜糸をしなくてもよい処置をしてくれいるそうで。
何回も「いや〜、キレイですね〜。」と、傷痕を褒めて頂く。
褒められて嬉しいのだが、自分で切って閉じた痕でもなしに、「いえいえ、さすがは先生のお陰様です。」と謙譲したほうが良いのだろうか。
うまく先生の言葉を受け止められずに、「ありがとうございます。」
どちらにしろ、ありがとうございます、が適切かと思われた。


やっとシャワーの許可が下りて、コーヒーを買うついでに階段へ。
6階の病室から降りただけで、体が火照り、少し息が上がる。
なんだかんだで骨折してから2週間が経とうとしているし、かなり弱ってしまっているようだ。

そして、1週間振りのシャワーを浴びる。
手術跡を除いて下半身のみ、と言われていたのだが、こっそり全身洗う。
シャワールームには、自分しかいないのだが。
やっと、スッキリしたゼ。


夕食、今日は何か良いことでもあったろうか?

明日は台風直撃だそうで。
今朝眺めていた人たちは、一体どうするのだろうか...?

コメント

  1. 手術お疲れ様でした。

    ダミアン選手の骨折に関するインタビュー記事を拝見しましたが、最後の「サイクリストにとっての骨折ってのは、肉体的にというより精神的に大きな痛みなんだ」のくだりがとても重く感じました。
    このようなとき、有限の時の狭間を疾走するプロ選手に一般のファンがどんな言葉を紡いでも、その痛みも不安も経験した事のない立場からは薄っぺらいものにしかならないと思いますが、椿選手が戻られるのを待ち望んでいる人達がいる事だけは頭の片隅にでも覚えておいていただければ嬉しく思います。





    ところであの、巫山戯ているわけでもなんでもなくて、単純に疑問に思っただけなんですが、キウイって皮ごと食べられるんですか…??
    いや、なんとなく消化不良でお腹壊したりとかしないのかなぁ、海老の殻や尻尾みたいなモノかなぁと、単純に疑問に思っただけです。

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    1. すみません、お前の目の前にある箱はガラクタか?!の自己ツッコミに基づき検索してみたら、キウイは「皮ごと食べる」が正解らしい、と出てきました!!!
      意外です!!!
      というわけで、自己解決しました、すみません。

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    2. ありがとうございます。

      果物の皮を食べるのは、基本的に面倒くさいだけです。

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