ポケットの中には

ジュニアの頃は小遣いがなくて、休憩先のコンビニでも補食が買えず、練習会でしょっちゅうハンガーノックになっていたものだった。

見かねた先輩が、コンビニでよく売ってる4つ入りの激甘ドーナッツを買ってくれたりして、こんな安物ドーナッツがこんなにも美味いものかと感激していた。
なけなしの50円玉で返そうとすると、
「後輩ができた時に、その浮いた分で奢ってやりな。」
と言われた時は、なんとイケている先輩なんだと、泣いて惚れてしまいそうになった。

先輩の意思を受け継ぎ、いつかあのセリフをかましてカッコつけようと、その機会を窺うようになる。

月日が経ち、後輩ができて同じような場面に遭遇する。もちろん、私が先輩である。
後輩に、偶然にもそのドーナッツシリーズをあげて、「後で返しますね。」と言われた私は、「今だ!」と渾身のキメ顔で、
「後輩ができたら、その金で奢ってやりな。」
と、一語一句違わず言い放った。

すると後輩に、
「椿さん、なに言っちゃってんすかwww」
と茶化され、身の丈に合った振る舞いというのは非常に大事だなと痛感した、という一連の思い出をドーナッツを見るたびに思い出す、というのはここだけの話。

練習の強度も量も上がる、この季節。
日数も重なって、疲労も蓄積したりして、パフォーマンスが下がったりしてはいないだろうか?


ジャージの右ポケットには...

ATHLETUNE 黒 POCKET ENERGYが3つ。(4時間目安)
たたいてみるたび、ふえることはない。
※走行時はしっかり中に収めてます。

パフォーマンスを発揮するのに必要なエネルギー。
補給食はポケットに入れているかとは思うが、どんなタイプをお持ちだろうか。
ゼリータイプやバータイプ、バナナなど、いろいろあろう。

さてキナンサイクリングチームの使用するATHLETUNE 黒 POCKET ENERGY、ポイントは2つ。
・中鎖脂肪酸配合
炭水化物メインの補給食が多い中、脂質である”中鎖脂肪酸”が含まれている。
中鎖脂肪酸は分子の結合が短いので、素早く吸収、脂肪として取り込まれずに即エネルギーとして利用される。
みんなの大好きなFTPだって、エネルギーの半分は脂質を利用している。
脂質を取り込むことで、それが着火剤となり、より体脂肪をエネルギーとして使いやすくなる。
・47g
だから何だと思われるかもしれないが、レース・練習中にポケットにはなるべく物をいれたくないものである。
補給食の軽量・省スペース化、ということもとても重要だ。
まさにその名が表す通り、ポケットに入るエネルギーである。

肝心なのは、食感。

パッケージの開封は、走りながらでも飲み口を口で簡単に開けられる。
手で握って出しても、吸い込んでも食べることができる。

食感としては、ゼリーとジェルの間と言ったらよいだろうか。
ゼリーよりは緩い感じで”ブルンブルン”しているが、ジェルほど”ドロッ”とはしていない。
サッパリと飲むことができて、グレープ味と相まって、非常にサッパリと戴くことができる。
無色透明なので、キナンの白いジャージに着いてしまっても目立たず、色残りしない。

何より、腹持ちが良い。
”腹持ち”が、”胃に残っている感じ”と勘違いしてはならない。
血液はできるだけ全身の筋肉に送られるべきで、特にレースでは、いつまでも食べ物の消化に血液を使っている場合ではない。
素早く吸収されて、尚且つ血糖値が持続されることが”腹持ちが良い”と感じられる条件なのだ。
一見すると相反するように聞こえるが、先ほどの”中鎖脂肪酸”の働きもあり、少ない本数で長く走ることができる感じになる。
少ない摂取カロリーで済むことは、血液を運動に使うことができて、体内のエネルギー回路をより効率よく使うことができるようになり、ダイエットや内臓の負担の軽減にも繋がる。
もし、胃に物を残したいならば、硬く炊いた玄米飯を海苔で巻いて食べると良い。


そして、使用後。
紙切れのように薄いパッケージなので、非常に省スペース。
何本入れて食べても、ポケットを圧迫しないので、ゴミもストレスなく持ち帰ることができる。


そこら辺に投げ捨てて、近隣住民の迷惑にならないように。
練習場所が減って困るのは、我々である。

もし、補給食で迷ったら、ATHLETUNE 黒 POCKET ENERGYがオススメである。


ちなみに、左ポケットには...

いつでもポケットの中には、補給食を入れられるようになった。
スポンサー様と食べ物の有り難さ、そして偉大な先輩方への感謝の気持ちをポケットに、今日も走り出すのであった...

ATHLETUNE

コメント

  1. 渾身のキメ顔でセリフを言った椿選手をちょっと見てみたいと思いました(*´∀`*)

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    1. おそらく、二度とすることはないでしょう。

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