本質

uvexはドイツを本拠地に置く、プロテクションスポーツギアのブランド。


uvex EDAero、race 5。
当方、頭囲56cm、頭長19cm、頭幅17cm。
サイズはEDAeroで53-57cm、race 5で55-58cmで丁度よいサイズ。


EDAero
エアロタイプのヘルメット。
やや幅が細身ではあるが、ヘルメット全体で頭が包まれる固定感を感じる。


ヘルメットには珍しく、ボアクロージャーが調節機構に採用されていて、万一の破損時もすぐに部品交換できそうだ。
パッドも厚めなのでしっかりホールドされる。汗を大量にかく人には安心できる厚さがある。


スピードレースに限らず、冬場なども防寒の意味も含めてエアロタイプのを多用する。
しかし、蒸れたりして不快な感じはしない。


race 5
ベンチレーション数は23。
ベンチレーションの数と手に持った軽さに対して、かなりしっかりとした硬さというか密度を感じる。
これはかなり安全性を感じる。


フィリピンでの高温多湿の中でも、通気性により快適性が保たれていた。
被ってみると、EDAeroと同様にヘルメト全体で包まれるようで、ストラップをする前の時点でかなり頭部にフィットする。

最近はエアロや軽量モデルなど、いろいろなタイプのヘルメットが世に出回って色々進化しているが、ヘルメットを被る目的は万が一の落車や事故時に於ける頭部の保護にある。
ヘルメットを被らないという方や被らない方が良いという様々な説もあるが、やはり被っていて損をすることはないだろう。

自分も過去に頭部から血を流したり記憶が飛ぶような落車を4、5回しているが、今のところ異常(変な奴とは言われる)も無く、無事に競技を続けられている。
高校生時代には頭を包帯でぐるぐる巻きにしながら登校したりして、教室をザワつかせたりしたものだ。当時の傷跡は未だに残っている。よく考えれば、担任の先生方もよく自転車競技を許してくれていたものだ。
たらればにはなってしまうが粉砕したり削れたヘルメットを見ると、やはり頭部を骨折や擦過傷から防いでくれているように思えてならないのである。


フランスのレースの落車で、記憶が飛んだ時にしていたヘルメット。
気がついたら救急車の中で、通りがかりのおばさんに話しかけ?られていた。

ただヘルメットをしたからといって事故や落車が減る訳ではないし、基本的には車道を走行する自転車の上では、自分の身は自分で守らなければいけない。
速度や人数に関わらず、常にリスクがある事を意識されたい。

自転車ロードレースは、高速で密集している集団内をスキンスーツ1枚で走る。落車が起きれば、どこかしらケガは絶対するのだ。
自分も落車に巻き込まれて脚にギア板が突き刺さり、開放性創傷によって脚を14針縫った事がある。峠でスリップして、底が見えない谷間に落ちそうになったこともある。
保険会社に保険を掛けられるか問い合わせてみると、カーレースやボクシング等と同等の危険なスポーツに分類されているはずだ。

ただ少しでもケガのリスクを減らすためにも、是非自分に合ったヘルメットをして頂きたい。
現在はしっかりと保護してくれる強度の上に、被ることによってEDaeroの様に整流効果があったり、race5のように冷却効果を得られるヘルメットもある。

幸い、今年はまだ落車をしてないのでヘルメットの真価は発揮していない。
悲しいかな、本来の目的を果たさないように気を付けなければならないとは。これ、如何に。

何事も見かけによって本質を惑わされない様に。

uvex sports japan

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