ご機嫌よう。
いかがオフごしであろうか。
私はといえば、ツールド沖縄を走り終えてそのまま地元の病院へ直行し、鎖骨に入れていたプレートの抜釘手術を受けていた。
あれほど待ち望んでいたオフであったのに、退屈な入院生活の日々から早くも自転車に乗り始めたい自分がいる。
不思議なもので、自転車選手というのは自転車に乗ることを止めると、生活のリズムは乱れ、やたら腹が減り、体調も悪くなり、果ては情緒不安定や意欲の低下といった精神的症状が現れてくる。
これはきっと、私だけではないはずだ。
そこで自転車に乗り始めると、やはり体調も生活リズムも取り戻して落ち着いた生活が戻るのだから困ったものである。
童話の赤い靴ではないけども、ロードレースの魅力に取り憑かれて走り出した選手は、きっと何か、選手として走り続けなければならない宿命を負っているに違いない。
コンタドール氏も言っていた。
「走り辞めると体に悪いから、選手辞めたけど今でももがいてるわ」と、大門坂を500w超で駆け上がっていった。
そんな感じで1週間の休みがあっという間に終わり、練習再開。
まぁ大事なのは、来たるシーズンに向けて「また、頑張るぞ」というスイッチになることだと思うので、まぁ良いだろう。
よくオフトレというけれども、練習とはこなしていくものではなく積み上げるものであるからして、シーズンの目標に向けてのトレーニングというのは、レースがあろうがなかろうが繋がっている。
これくらいで休み過ぎない丁度いい感じではなかろうか。
昨年プレートを入れた際にもあったけども、やはり術跡を中心に張りやすかったり動きが鈍く感じる。
鎖骨はあまり筋肉や関節に囲まれている骨ではないので、動く部分や血流が多い部位ではない。
それも相まって、術跡を中心としてそれに繋がる(突き詰めると全身が相互に影響し合うのだが)筋肉や関節の動きが、少々張りやすく動かしづらくなるのだ。
そんな時に役立つのがテーピング。
怪我の予防や悪化を防ぐために、レース現場やトレーニング期間でよく使用される。
スポーツでよく使用されるのは“キネシオテープ-wikipedia”と呼ばれるタイプ。
筋肉と同程度に伸縮するテープで、筋肉に沿って貼ることで痛みや張りをサポートしてくれる。
キナンサイクリングチームでは、スポーツの最先端をゆく北米でシェアNo.1を誇るKTテープを使用している。
肌色の地味なイメージのあるテーピングテープだが、KTテープは様々な色を取り揃えている。
あと、周りが暗い時には光を反射するので、反射板的な効果もあり。
あらかじめカットされているので、時間のない現場でも素早く処置できる。
その耐久性がすごく、1枚で数日間は伸縮性が続き、汗で濡れたり風呂に浸かったくらいでは剥がれない。
今まで使ってきたテーピングテープの中で、一番接着力が強いかもしれない。
自分は皮膚が結構弱い体質なので、よく薬局で市販されているテープだとかぶれることが多かった。
KTテープを使用するようになってからは、不思議と連日使用した場合でもかぶれることがなくなった。
これは発汗性によるものではないかと思う。
なので剥がす時には、比較的剥がれやすくなる入浴時やシャワーを浴びている時に、「剥がそう」と思って剥がさないとなかなか大変。
鎖骨のサポートとしては、鎖骨に沿って貼ることで血行の流れを促進する効果も期待できる。
同時に、傷跡のケロイドを防ぐためにも貼る。
手術跡は特に、紫外線や引っ張りなどの刺激があるとケロイドができやすい。
テーピングで固定することで、ケロイドの予防も期待できる。
まずは肩の鎖骨の始まりにテープを貼り、適度に伸ばしながら鎖骨の終わりまで貼る。
鎖骨のRに合わせてテープを抑えて、しっかりと貼り付ける。
何てことはない簡単な作業であるが、これだけで体全体の動きが改善されて、特に肩周りは楽に感じることができた。
既にカットされている、というのが意外とミソである。
一般的なぐるぐる巻きの状態から適切な長さに切って、剥がれにくくするように角を丸く加工して...と、正直面倒くさいというのが本当のところ。
パッと取り出して、すぐに処置ができる。
これがいかにストレスがないか、特にレース前などは非常にありがたい。
またこの長さも絶妙で、短かったり長かったりで困るということも少なかった。
もし長ければ切っても良いし、短かったら繋ぎ合わせで延長しても同様の効果を得られるとのこと。
特に海外レースでKTテープを使用していると、特にマッサー間で、「KTテープがスポンサーで付いているのか?!」「ウチにも少し分けてくれ」と、結構羨ましがられるらしい。
怪我を防いだり筋力のサポートという場面では、長距離移動後の体の張り(特に自分は腰から臀部にかけて)が現れている際に使用する。
飛行機の座りっぱなしで何十時間もかかるアジアツアーの転戦では、移動するたびに体がバキバキになる。
バキバキの状態で高負荷が体にかかると、全然力は出ないし、体のバランスは悪いし、なんてことはない強度でもめちゃくちゃキツく感じて、怪我のリスクが非常に高まる。
上の写真のテーピングでは前傾時の上体のサポートをすることで、筋力で支えられていない負担を軽減したり、可動域の滑らかさを出すことが期待できるのでよくお願いする。(マルコス推奨)
より大きい部分をより広範囲にサポートしたい場合の、幅広のワイドタイプもあり。
もちろん怪我がなく、万全の体調で挑めるのがベストには違いない。
けれども、1月〜11月までがシーズンが普通になってきた昨今、長時間競技に加えて落車もあり、怪我はつきものである。
「後、もう少し楽になれば...」
そんな時に、そっと支えてくれる一枚があるだけで、感覚だけでなく気持ち的にも楽になれるので集中することができる。
ホームページでは、気になる部位やテープの種類ごとに使い方の解説があるので、ご参考に。→https://www.kttape.jp/instructions/
1年半、苦楽を共にしたプレートとボルト。
自転車乗りの心に響くチタン製。
迷うことなく貰ってきたけど、まぁ使い道がない。
けど、捨てるのもなんか違う気がするし...
これって、もしまた折った時も使えるのだろうか?
ということで、しばらくは引き出しの片隅で眠ることになりそうである。
いかがオフごしであろうか。
私はといえば、ツールド沖縄を走り終えてそのまま地元の病院へ直行し、鎖骨に入れていたプレートの抜釘手術を受けていた。
あれほど待ち望んでいたオフであったのに、退屈な入院生活の日々から早くも自転車に乗り始めたい自分がいる。
不思議なもので、自転車選手というのは自転車に乗ることを止めると、生活のリズムは乱れ、やたら腹が減り、体調も悪くなり、果ては情緒不安定や意欲の低下といった精神的症状が現れてくる。
これはきっと、私だけではないはずだ。
そこで自転車に乗り始めると、やはり体調も生活リズムも取り戻して落ち着いた生活が戻るのだから困ったものである。
童話の赤い靴ではないけども、ロードレースの魅力に取り憑かれて走り出した選手は、きっと何か、選手として走り続けなければならない宿命を負っているに違いない。
コンタドール氏も言っていた。
「走り辞めると体に悪いから、選手辞めたけど今でももがいてるわ」と、大門坂を500w超で駆け上がっていった。
そんな感じで1週間の休みがあっという間に終わり、練習再開。
まぁ大事なのは、来たるシーズンに向けて「また、頑張るぞ」というスイッチになることだと思うので、まぁ良いだろう。
よくオフトレというけれども、練習とはこなしていくものではなく積み上げるものであるからして、シーズンの目標に向けてのトレーニングというのは、レースがあろうがなかろうが繋がっている。
これくらいで休み過ぎない丁度いい感じではなかろうか。
昨年プレートを入れた際にもあったけども、やはり術跡を中心に張りやすかったり動きが鈍く感じる。
鎖骨はあまり筋肉や関節に囲まれている骨ではないので、動く部分や血流が多い部位ではない。
それも相まって、術跡を中心としてそれに繋がる(突き詰めると全身が相互に影響し合うのだが)筋肉や関節の動きが、少々張りやすく動かしづらくなるのだ。
そんな時に役立つのがテーピング。
怪我の予防や悪化を防ぐために、レース現場やトレーニング期間でよく使用される。
スポーツでよく使用されるのは“キネシオテープ-wikipedia”と呼ばれるタイプ。
筋肉と同程度に伸縮するテープで、筋肉に沿って貼ることで痛みや張りをサポートしてくれる。
キナンサイクリングチームでは、スポーツの最先端をゆく北米でシェアNo.1を誇るKTテープを使用している。
肌色の地味なイメージのあるテーピングテープだが、KTテープは様々な色を取り揃えている。
あと、周りが暗い時には光を反射するので、反射板的な効果もあり。
あらかじめカットされているので、時間のない現場でも素早く処置できる。
その耐久性がすごく、1枚で数日間は伸縮性が続き、汗で濡れたり風呂に浸かったくらいでは剥がれない。
今まで使ってきたテーピングテープの中で、一番接着力が強いかもしれない。
自分は皮膚が結構弱い体質なので、よく薬局で市販されているテープだとかぶれることが多かった。
KTテープを使用するようになってからは、不思議と連日使用した場合でもかぶれることがなくなった。
これは発汗性によるものではないかと思う。
なので剥がす時には、比較的剥がれやすくなる入浴時やシャワーを浴びている時に、「剥がそう」と思って剥がさないとなかなか大変。
鎖骨のサポートとしては、鎖骨に沿って貼ることで血行の流れを促進する効果も期待できる。
同時に、傷跡のケロイドを防ぐためにも貼る。
手術跡は特に、紫外線や引っ張りなどの刺激があるとケロイドができやすい。
テーピングで固定することで、ケロイドの予防も期待できる。
まずは肩の鎖骨の始まりにテープを貼り、適度に伸ばしながら鎖骨の終わりまで貼る。
鎖骨のRに合わせてテープを抑えて、しっかりと貼り付ける。
何てことはない簡単な作業であるが、これだけで体全体の動きが改善されて、特に肩周りは楽に感じることができた。
既にカットされている、というのが意外とミソである。
一般的なぐるぐる巻きの状態から適切な長さに切って、剥がれにくくするように角を丸く加工して...と、正直面倒くさいというのが本当のところ。
パッと取り出して、すぐに処置ができる。
これがいかにストレスがないか、特にレース前などは非常にありがたい。
またこの長さも絶妙で、短かったり長かったりで困るということも少なかった。
もし長ければ切っても良いし、短かったら繋ぎ合わせで延長しても同様の効果を得られるとのこと。
特に海外レースでKTテープを使用していると、特にマッサー間で、「KTテープがスポンサーで付いているのか?!」「ウチにも少し分けてくれ」と、結構羨ましがられるらしい。
怪我を防いだり筋力のサポートという場面では、長距離移動後の体の張り(特に自分は腰から臀部にかけて)が現れている際に使用する。
飛行機の座りっぱなしで何十時間もかかるアジアツアーの転戦では、移動するたびに体がバキバキになる。
バキバキの状態で高負荷が体にかかると、全然力は出ないし、体のバランスは悪いし、なんてことはない強度でもめちゃくちゃキツく感じて、怪我のリスクが非常に高まる。
上の写真のテーピングでは前傾時の上体のサポートをすることで、筋力で支えられていない負担を軽減したり、可動域の滑らかさを出すことが期待できるのでよくお願いする。(マルコス推奨)
より大きい部分をより広範囲にサポートしたい場合の、幅広のワイドタイプもあり。
もちろん怪我がなく、万全の体調で挑めるのがベストには違いない。
けれども、1月〜11月までがシーズンが普通になってきた昨今、長時間競技に加えて落車もあり、怪我はつきものである。
「後、もう少し楽になれば...」
そんな時に、そっと支えてくれる一枚があるだけで、感覚だけでなく気持ち的にも楽になれるので集中することができる。
ホームページでは、気になる部位やテープの種類ごとに使い方の解説があるので、ご参考に。→https://www.kttape.jp/instructions/
1年半、苦楽を共にしたプレートとボルト。
自転車乗りの心に響くチタン製。
迷うことなく貰ってきたけど、まぁ使い道がない。
けど、捨てるのもなんか違う気がするし...
これって、もしまた折った時も使えるのだろうか?
ということで、しばらくは引き出しの片隅で眠ることになりそうである。
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