これはいい×2

釣り好きの自転車選手にとって悲しいかな、釣りとロードレースのハイシーズンはどうにも被ってしまうものである。
朝一や夕暮れ時がよく釣れるので、練習に影響が出てしまうためになかなか行きづらいというのが悩みの種である。
川沿いを走れば横目で魚影を探し、海沿いを走らば投げこめそうなポイントをチェックしているのだが、なかなか行くタイミングが見つからない。

特に私の好きな渓流での鱒釣りなぞ、禁漁期間が設けられている事がほとんどである。
竿を振れる期間がだいたい3~9月末という川が多いので、レースシーズン開幕と同時に解禁となり、レースシーズン最終戦を終えると同時に禁漁期間に入るというのが毎年のお決まりである。

よくお邪魔するいなべ市なんて良さげな渓流をいくつも見かけているのだが...

そんな折、いなべのイベント後で釣りに行けるタイミングがあることに気づいてしまった。
早速、入渓できる装備を持っていなべ市へ向かった。
プチ夏休みである。

いなべサイクルターミナルでは、サイクリング情報やイベント、バイク用品や補給食などの販売など、手ぶらで来ていなべをサイクリングできる情報や用品・レンタバイクを扱っている。

今日はYONEX CARBONEX HRから、ターミナルでレンタルできるbenelli TAGETEへ乗り換え。

渓流釣りの基本は”釣り上がり”といって、魚に警戒心を与えないように下流から上流へと竿を振りながら上がって行く。
渓流までのアプローチや林道などのオフロードを走ることになるので、ロードバイクや車よりもMTBがあればかなり楽に効率的に釣り場へアクセスできる。
しかも、色々と装備を持ってMTBとなるとキツイ場面も出てくるが、e-Bikeならば途中のアプローチも林道も楽に走る事ができる。

そして新たに、走行場所を想定して装着タイヤを選べるようになった。

悪路や冒険をしたいなんて人には、iRC TIRE SERAC XCがおすすめ。

気ままにサイクリングや、お店巡りなどを楽しみたいなんて人にはiRC TIRE INTEZZOが良いだろう。

いざ、装備を持って入渓していく...その前に。

いなべに限らず、日本の自然河川では釣券が必須。
釣りに行きたい河川を管理している漁協組合を調べて、しっかりと見える位置に携帯すること。
同じ河川でも、橋や支流を境に管理している組合が変わっていたりするので要注意。
いなべ市は桑員河川漁業協同組合が河川を管理していて、鱒類や鮎の放流なども行なっている。
いなべ市内や桑名市で購入できるので、事前に購入しておくこと。

ターミナル最寄りで購入できるのは、すぐお隣の森釣具店さん。*7:15頃~18:30頃 要確認
購入日のみ釣りのできる日釣券(¥1500)と、一枚でシーズン釣り放題の年券(¥3000)で迷ったが、禁漁期間まで2週間切っているという状況だったので日釣券を購入した。

親切に漁場案内放流情報まで記載されているので、それとGoogleMapとのにらめっこの末、何本か沢を選択。
市内にはいなべ川を本流に、多くの支流・渓流があるので、全部攻めていけばとても面白いはず。

え?
そこまではハードルが高い?
冬場に釣りができないか?

そんなあなたでも、いなべには安心安全に釣りができる場所がある。

東海地方最大の管理釣り場、フィッシングサンクチュアリがあるではないか。
初めて釣りをする家族連れからトーナメントを行うポンドも備える上級者まで、足繁く通う有名スポットである。
禁漁期間に入った鱒釣りも、管釣りでなら魚の釣り方を練習しておける。

ターミナルからは登り基調ではあるものの、e-Bikeならば30分くらいで行ける。

河川同様、こちらも釣券の購入を。
そして管理釣り場では、釣り場ごとにルールが定められているのでよく確認しておくこと。

一番大きい第1ポンド。
桟橋もあり、水深が深く、探りどころが絞りにくいのでなかなか攻めがいのある池である。
アベレージサイズでかめ。

トーナメントも開催されている第2ポンドは、魚がなかなか口を使ってくれず難易度高め。
第1ポンド同様、全然ボウズもあり得るので腕試しにもってこいである。

夏場は水質管理のため、第3ポンドのみになる。
水質が非常に綺麗で、魚影もかなり濃い。

第4ポンドはエサ釣り専用。
初心者でも簡単に釣る事ができるので、家族連れにおすすめ。

管理棟はカフェも併設していて、自然に囲まれながら食事をとることができる。
いなべの鱒を使ったトラ天丼は、ニジマスの天ぷらが超美味しかった。

1いなべ、1プリンを公約に掲げているので、今日はサンクチュアリの濃厚プリンを頂いた。

甘さ控えめ、這うようになめらかで濃厚な舌触り。
卵とクリームの香りだろうか?
自転車と釣りで溜まった疲れを中和してくれるような、甘い香りが鼻の奥に立ち込める。
そして、カップの奥に秘められているほろ苦いカラメルソースが、甘いだけじゃない大人のゆったりとした余韻を演出する。

つまり、美味しい!ってことを伝えたいのである。

ちなみに今回の釣行、1人じゃ寂しいので氏にも無理言って同行してもらっている。
半日券で5匹、1日券で10匹まで持ち帰りできるので、星野氏と山分けすることに。

と、いうことで。
野郎二人で日本一予約の取れない、青川峡キャンピングパークで一泊。

たまたまログハウスが空いていて、野郎二人で予約を取ることに。
TOJのいなべステージ前の宿泊でしか来たことがないので殺伐としたイメージしかなかったのだが、満員のこの日でも物凄く静かで、時折流れてくる何処かからの炭火や焚き火の匂いが物凄く私を興奮させる。笑

定員5名とのことだが、ロフト階もあり、10人くらい寝れるのではないかという広さ。
e-Bikeも充電しておける。

星野氏が魚を捌いたことがない、というのでレクチャーをば。

綺麗に捌いてもらって、定番の塩焼き。

残りの魚は炊き込みご飯にした。

うまー

その後、朝から自転車乗って釣りをして疲れ果てたので、いつの間に寝たのかは覚えていない。

キャンプとて私の朝食ルーチン、”卵2個とコーヒー”は絶対に外せない。
BUCYO COFFEEの深煎りコーヒーは、爽やかな朝のキャンプ地にはマストアイテム。


かくして、プチ夏休みを楽しく終えた。

いなべ市。
名古屋在住の釣り好きな自転車乗りキャンパーには、最高なロケーションに違いない。


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