支度準備

今年も夏が終わろうとしている。

朝晩には、土や木々の香りを含んだ冷たい空気が山から降りてきて、寝ぼけた頭と肌を撫でる。
野山に響く虫たちのオーケストラも、気持ち高ぶらせるセミたちのコーラスから、哀愁漂う秋虫のシンフォニーへと交代しつつある。

何よりも、スイカシーズンの終焉を迎えたことが、私の心をしんみりさせている。

今年は何玉のスイカを食したろうか。
バタバタした影響で、ここ数年で一番スイカの消費量が少なかった。
それでも今年もしっかりと、最後のスイカは心して食して、心置きなく夏を終えることが出来そうである。

秋と言えば、スポーツの秋。
猛暑も過ぎ去り、外での運動が非常に気持ちの良い季節である。
とりわけサイクリングは、最もこの季節にオススメできるスポーツだ。

練習でもあちらこちらと行ってみたくなるのだが、サイクリングにおいては携行品が非常に重要。
特に”チューブ”、”ポンプ”、”携帯ツール”は必需品。
他にも、携帯電話や財布、鍵やジャケットなどなど...
もしもの場合に備えて、安心安全に走行できるように、備えが必要である。

しかし、それらをサイクルウェアの背面ポケットに詰め込むのは、あまりスマートとは言い難い。動きづらいし。
私は、なるべく身体は身軽にしたい派なので、練習ではサドルバッグを使用している。


fi'zi:k KLI:K
fi'zi:k専用のサドルアクセサリーを取付けられる、ICSシステムに対応したサドルバッグ。
耐久性の高い素材に防水ジッパー、ICSシステムで脱着が簡単に行える。


バッグの中にはいつも、iRC TIREの予備チューブの2本、パンクパッチ、携帯ツール、チェーンコネクター。

予備チューブは持てれば持てるだけ良いと思う。
ラップ(梱包用ラップがオススメ)で巻いておけば、コンパクトにもなるし、湿気や熱、振動などによる劣化も防ぐことができる。
しかし、定期的に劣化が進んでいないか確認すること。
いざパンクした時に、サドルバッグに入れっぱなしだった予備チューブにも穴が空いていた...ということも、結構ある。
パッチは、予備チューブを使い果たして、なおもパンクした時にも対処できる。

厳冬期で手がかじかんだり、握力に自信のない場合には、タイヤレバーを入れておくと安心。
2本入れておけば十分だが、ビートがキツいタイヤの場合は3本あると楽になる。
不安な人は、日頃から練習しておくこと。

携帯ツールは、自分のバイクに必要なレンチが全部揃っていること。
チェーン切りが備わっていると、なお安心。
サドルバッグに入れっぱなしだと、錆だらけになる事があるので、オイルやグリスを軽く塗っておくとスムーズに使用できる。

チェーンコネクターは、非常用。
しっかりとメンテナンスしていれば、そうそう出先でチェーンが切れることもないが...
チェーン切りでつなぐことができるタイプであれば、携帯ツールのチェーン切りとピンさえ持っていれば出先でも繋ぐことが出来る。

他にも、乗車状況に応じて懸念されるトラブルがあると思う。
心配ならば、必要となるものはなるべく多く準備しておく方が良い。
いろいろ対処できる幅がある方が、安心には違いないから。


取り付け方法はいたって簡単。
ICS対応のサドル後部のfi'zi:kのロゴバッヂは外したら、KLI:Kのクリップ部を差し込むだけ。


どんなライドでも、大小のリスクはつきもの。
もしもの場合にしっかり備えてから、初めて安心して走り出せる。

身軽さと安心はトレードオフの関係になりがちであるが、自分が一番気持ち良く走り出せる装備というものを探すのも、また楽しみのひとつではないであろうか...

さて、今週末はいなヴェロ

fi'zi:k

コメント

  1. 果物コーナー等でスイカを見かけると、椿選手が思い浮かぶようになりました笑
    夏の風物詩という印象から栽培地域は熊本など緯度の低い地域のみかと思っていましたが、今日見かけたものは青森、北海道産でした!なんと!
    とは言うものの、注意書きで「"す"があります」と書かれていたので本当にシーズン終盤なのだと思いますが…

    明日のいなヴェロではどのような美味しいものが登場するのやら?!🤤🤤🤤
    ブログを楽しみにお待ちしております😋😋😋

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    1. 最後のスイカは尾花沢で締めました。

      いなヴェロは忙しくて、あまりグルメを堪能できず...(ー ー;)

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