硬る


YONEX CARBONEX HR
ご存知、KINAN Cycling Teamが駆るロードバイク。
2018年シーズンは、アジアツアーランキング1位、全日本選手権制覇、ツアーオブジャパン優勝...その飛び抜ける性能たるや、誰もが認めるところ。


自腹でどのフレームを買うかという話になったら、私は間違いなくCARBONEX HRの名を挙げよう。

このバイクに乗るのも、早3年目。
酸いも甘いも共にしてきたが、まだ私の知らないところがある。


未だ知れぬ実力を聞くために、某日、とある男の元を訪れた。


その男の名は...



雨乞竜己、27歳。
KINAN Cycling Teamのスプリンター。
超控えめな性格だが、ゴール前では絶対に負けないという浪速の血が沸き立つ”勝負師”である。

私には知り得ないこと、それは1300wを越えるような大出力に、このフレームはどう反応するのかというところ。
彼の最大の武器であるスプリントでは、どのようなフレーム性能を感じるとることができるのであろうか。

彼はコンスタントに1300w以上でもがける脚を持っている。(目下、FTPを強化中)
その感覚を聴くべく、彼の元を訪れた。


雨乞(以下、”雨”)「まいど、よう来たな。」

-YONEX CARBONEX HRの第一印象は?


雨「カラーリングめっちゃ綺麗やなぁ...?国内の工場で職人さんの手で一本一本作られてるっちゅう話やから、細かいところまでめっちゃ丁寧に仕上げられとるで。」



実は私が昨シーズンまで乗っていたフレームなのであるが、乗り味の微妙な違いが好きで、一昨年のフレームを乗り続けていた。
落車や輪行などで小傷などは入ってしまうものの、塗装の劣化や剥がれなどはなく、ビックリした。


-バイクにまたがってみて?
雨「パッと乗った感じは、クセのないニュートラルな感じやったな。淡々と踏んでる分には、バネ感のあるしなりがあって気持ちええな。」


-持ち味であるスプリントで踏んでいるときは?
雨「ギアのかかりが全然ちゃうかったわ。特に踏み出しと登りスプリントなんかでトルクめっちゃかかる時はエゲツないで。ぎゅーんって。」


雨「ホイールによるけど、スプリントになると、あまり”しなる”とか”たわむ”とか感じへんわ。力をダイレクトに受け止めてくれて、めっちゃええわ。」


-他に印象に残った点は?
雨「確かに硬くて進むねんけど、路面の嫌な振動というか、体に跳ね返って欲しくない反応とか路面の凹凸なんかをうまいこといなしてくれんで、疲れへんいうか脚にこんのがめっちゃええかな。」

雨「あと自分も3シーズン目になるYONEX CARBONEX HRやねんけど、今まで輪行で割れたりしたことないなぁ。軽量フレームにありがちな輪行とか落車で割れる、っていうのがなかった気ぃするわ。」


雨「耐久性が高いゆっても、扱いには気をつけるわ。コラムとか、フォークとリアのエンド部分までカーボンやから、締めすぎとか保護には気をつけてる。」


リアエンドは、フレームエンドを挟み込むようなエンド金具が採用されている。


-お忙しいところ、ありがとうございました。
雨「おぅ。」

YONEX

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