International Tour de Banyuwangi Ijen UCI2.2 第4ステージ 129km
いよいよ最終日。
ど平坦からの、海抜0mからイジェン火山頂上の標高1088mまで一気に登るクイーンステージ。
前半がコンスタントに15%を超える激坂の連続で、後半は10%くらいに落ち着くキツい山。
マルコスの1分差をひっくり返すべく、2つのKOMを越えてから、イジェン火山の麓からチームで全力アタック。
マルコスを発射して、総合優勝を狙う。
スタートから各総合チーム、後半に備えて動かず。
20分ほどで9人の逃げが形成。
4分半から5分の間で、サプラがコントロール。
ちょっと風が吹いていて、ちょっとストレス。
路面も著しく荒れているのと、水の被り過ぎによる股ずれで、針の筵状態。
特に不穏な動きなどもなく、山岳地帯へ突入していく。
集団最前列で位置取りしながら、道の細いKOMを越えていく。
そして2つ目のKOMを越えて、元喜がペースアップ。
本格的に登りが始まって、自分にバトンタッチ。
サプラのアシストが「Crazy‼︎‼︎」と叫んでくる。これはご褒美の言葉と捉えて、さらに踏む。
イジェンの馬返しまで踏む。
ちょっと踏み過ぎたか、馬返し手前でオールアウト寸前。
トマにバトンタッチ。
そこからはひとり旅。
少し休んでから、今後のレースを見越して練習ペースで登り始める。
前回の経験から、イジェンの登り方は心得ている。
ここではパワーメーターを見てペースを作ってはいけない。
脚の感覚を頼りに、斜度がキツいところだけ踏むのだ。
緩斜面ではできるだけ休み、キツいところで止まらないようにする事が重要。
パワー(トルク×ケイデンス×係数)の割合の内、トルクを締める割合が激増するために、緩斜面でもペースを作ろうとすると確実に脚が止まる。
そんな感じで前から降ってくる選手をパスしていく内に、サルバまで降ってきた。
これはまずい。チーム総合に黄色信号が点滅している。
先を急ぐためにペースアップ。
サプラも右京も3人ずつ前にいるはず。
特に右京はチーム総合で40秒ほど後ろ。
そのまま集中して前を追うが、全く前が見えない。
自分の脚もキツくなってきた。
森林地帯を抜けて、道端に可憐なお花が咲き始めると大体ラスト6km。
ここからが長く感じる。
ラスト500mトレンガヌのドリュー・モレ選手が見えてきた。
彼とは総合で同タイム。大分の借りはここで返す。
だが、もうちょっと追いつかず。
トマがステージ優勝を決めて、山岳リーダーも獲った。
マルコスは遅れてしまい、惜しくも総合は逃した。
チーム総合は右京に抜かれて3位。
厳しいレースであったが、最大限できることはできた。
さらに精進である。
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