かんぴんたん

昔から乾物が好物である。

ビーフジャーキー、干し芋、干し柿(あんぽ柿も)、一夜干し、スルメ......挙げたらキリがない。

キナンサイクリングチームの本拠地の熊野地域にもたくさんの名産がある。
黒潮が流れ込む熊野灘では、身の引き締まった美味しい魚がたくさん水揚げされる。

中でもこの時期に水揚げされるサンマを、水分が完全になくなるまで丸干しした”かんぴんたん”が最高に美味いと言われている。
”かんぴんたん”とはなんぞやと調べて見たら三重の方言らしく、「カラカラに固く干からびている様子」のことを指すらしい。

先のサイクルデイin熊野の夕食会にて、酒でつまむかんぴんたんの旨さについてご教授戴いて以来、あちこちのスーパーや乾物屋を覗いてみるのだが、昨今のサンマの水揚げ量の減少により作られていないとのことでなかなか食せずにいる。

なぜこんなにも乾物が好きなのだろうか。
類は友を呼ぶというが、そんな私も幼い頃から乾燥体質で乾燥した気候にはあまり強くない。

口角や指の赤切れや、乾燥肌で粉吹いて痒かったり。
風もだいたい喉がガラガラになって、声が出なくなる。
初めてイタリア遠征に行った時には乾燥しすぎて、口を開けると閉まらなくなり、口を閉じると口が開かなくなり、息が出来なくなった。多分、分かる人には分かるはず。

乾燥して肌から水分が失われると、バイクの上でも様々な問題が生じてくる。


特に心拍計、赤切れ、股ずれの問題には毎年苦労する。
それぞれの箇所に潤いをもたらす必需品。


装着感がほぼなくなるAIRFIT
センサーパッドで心拍を測定するのだが、冬場の乾燥している時期は走り始めの反応性が少々落ちる。

センサーパッドの導電ゲルと肌が汗などの水分で馴染むまでに、心電位を測定できるまでに数分かかってしまうからである。

そこでレスポンスアップゲルを使用することで、装着と同時に心拍数を測定できるようになる。


通常の装着方法に加えて、導電ゲルを塗布して馴染ませる。
肌に水分が馴染みやすくなる成分が含まれているので、汗をかき始めるのを待たずに心拍データを測定可能。

また同時にAIRFITを日々使用することで、導電ゲル内の成分が抜け出し、導電性が悪くなって反応性が落ちて行く。
RESPONSE-UP GELを使用すると失われる導電ゲルの成分も補充されていくので、夏場でも反応が悪くなった場合にはこのレスポンスアップゲルを塗布してあげると復活する。


事は目に見えないところでも起きている。
自転車乗りにとっては避けては通れぬ”股ずれ”。

一年中つきまとうトラブルであるが、この時期には乾燥でカサカサになったデリケートゾーンが1日で何万回と繰り返されるペダリングによって、切れや炎症を引き起こしたりしやすい。

Igname Sports Aromaから販売されているChamois GELを使用する事で予防して、仮に股ずれが起きてしまった場合でも痛みや違和感を和らげてくれる。


ワセリンをベースに様々なアロマが配合されている。
ただのワセリンよりも伸びが良いので、冬場でもスーッと伸ばして使える。


そして口元のケアには、Aggressive DesignのUVリップケア”Hemere

粘膜である唇は、乾燥や紫外線などの刺激を防ぐための角質層がない。
そのために切れや炎症を起こしたりしやすい部位であるのだ。


保湿成分と日焼け止め成分が、乾燥と紫外線から唇を守ってくれる。

着け心地は極めて自然で、厚ぼったい感じやベタつきなどは感じない。
長時間の使用でも落ちる事はなく、水を飲んだり補色を食べても気にならない。

ダメージを受けないという事は大きなアドバンテージであるので、こういった小さなケアの積み重ねが非常に大切である。

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