悩み4

選択肢が多いことは良いことである。
が、同時に悩むことも多い。

キナンではレース遠征を控えると、どのホイールを使いたいかリクエストを伝えるのだが、サポートのFULCRUMのホイールは多岐に渡っていて悩んでしまう。
難しいコースプロファイルになると、なおさら迷ってしまう。


のであるが、富士山だろうが広島森林公園だろうが赤城川周回であろうが、ほとんどのレースでSPEED 40Tを使用している。


チューブラーホイールで、オールラウンドに使えるニュートラルなリムハイト40mm。

ディープリムの高速域の速さも捨てがたいが、ミディアムハイトの走行感の軽さが好み。
ど平坦でも、基本的にはミディアムハイトのホイールが好みである。

脚質柄、繰り返しアタックをかける場面が多いので駆け出しの初速や、集団内での細かい速度の加減速の軽さが自分的には重要。


ブレーキ面には「AC3」という新しい処理を施されていて、雨天の時の挙動が著しく向上している。

一昔前のカーボンリムといえば、ブレーキワイヤーが切れたんじゃないかってくらいブレーキが効かなくなったものである。
かと言ってブレーキレバーを折れんばかりに握りしめていると、いきなりブレーキが効き始めて前後共にロックするもんだからたまったもんじゃない。
決死の覚悟でコーナーブレーキしたものだし、集団内で急ブレーキされようもんなら前に突っ込むかタイヤがロックしてすっ転ぶかのどちらかだった。

そろそろコーナーが来そうだなとか、なんか嫌な予感がするときは、予めブレーキをかけ始めてリムの水を切っておくなんていう職人技を使っていた訳だ。

アップデート前のSPEED 40Tのリムもかなり安定した挙動が得られていたが、今回のAC3でさらに良くなった。
普通にブレーキを引けば引き始めからブレーキが効き始めるので、タイヤと路面との状況に集中できる。

雨天時のコントロールのしやすさと、安全性が飛躍的に向上したので、とても信頼できる。


カーボンハブとアルミフリンジで、剛性と軽量化を両立している。
ベアリングはお馴染みのCULTベアリング。

FULCRUMのホイールに共通する芯のある硬さは、ここから来ているのであろう。
シャキシャキとしいて、ガッツリ踏めばしっかりとパワーを推進力に変換する。
嫌な硬さがないので、すごく走りやすい乗り心地である。

ただ、もしレースには出ないとか、ロングライドや普段の使用でも履きたいという場合。
チューブラーでは少々メンテナンス性に、少し不安が残ってしまう。


そんな時にはクリンチャーホイールのSPEED 40Cが使える。
基本的には40Tと共通のスペックで、クリンチャーであることとハブ以外は共通。


iRC ASPITE PRO RBCCのように、メンテナンス性に優れてもっとも普及しているクリンチャータイヤを履ける。
パンクしても容易に修理できるのが安心。


SPEED 40Tと同様にAC3処理をされているので、雨天でも安定した挙動が得られる。


40Tとはハブの使用が異なる。
USBベアリングの採用で耐久性がより向上、リアハブはフルアルミボディでFULCRUMらしい乗り味。

クリンチャー化で40Tから前後で190gの重量増となるので、その分の踏み出しの重さは感じる。


しかし、ギアをかけた時の剛性感や振りのしやすさは、40Tと共通した踏み心地であると感じる。

あとカーボンブレーキシューで決戦ホイールと使いまわせるので、いちいち交換しなくても良い。

レースまだかな。

コメント

  1. レース遠征が近づいてくると、ホイールなどの各部位の構成で、レパートリーが多岐にわたるため悩んでしまう、迷ってしまう…
    (…ふむふむ、ほうほう…)

    からの

    「ほとんどのレースでSPEED 40Tを使用している」のくだりで『結局同じヤツ使うんかーい!Σ੧(❛□❛✿)』と脳内ツッコミを入れておりました笑笑。
    ホイール1つ、タイヤ1つをとってもそれほど色々と奥が深いとは…。

    そして、irctirechallengeの動画をはじめ、質問ライブやzoomセミナーの動画も拝見いたしました!。
    新型コロナの影響から始まった取り組みですが、個人的には、収束してからも負担にならない範囲で是非続けていただきたいと思いました。

    加藤GMも仰っていましたがロードレースは他のスポーツに比べてかなりチームとファンが近く、それがまた魅力の一つでもありますが、とは言えレースによってはかなりピリピリする事もあるでしょうし、なかなかタイミングが掴めず話しかけにくいファンの方もいらっしゃると思うのです。
    そう考えると、選手の事をより身近に感じる事が出来る取組みだなぁととても思いました。
    もちろん、今まで開催されていたようなイベントも楽しいのですが、遠方の方は参加自体も難しいでしょうし。
    瓢箪から駒といったところでしょうか。

    もちろん当然ですが、あくまで無理のない範囲でです。
    まぁ収束後のシーズンインは、それどころではないかもしれませんね笑笑。

    そして、zoomセミナーでのお話は、お伺いしているだけでもうもう本当にコチラも『早くレースが観たい〜ψ(`∇´)ψ』となりました。

    椿選手の活躍をファンも楽しみにお待ちしております!!。

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  2. ありがとうございます!

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