古座川リバーサイドフェス2020

古座川リバーサイドフェス2020

風光明媚でサイクリングをするにはうってつけの古座川町で、第一回目となるサイクリングイベントが開催された。
古座川町は紀伊半島最南部に位置し、古くから木材の名産地として知られ、町内の中心を流れる古座川を始めとした自然豊かな街である。

今回のイベントはそんな古座川を舞台に、手付かずの自然や地元の特産品の食事などを堪能してもらうじゃないかという企画。
合宿で先に新宮入りしていたみんなと合流して、来季の新規メンバーと一緒にサポートを仰せつかった。

国の天然記念物に指定されている「虫喰岩」からスタート。
風化によって侵食され、無数の穴が空いている巨岩がそびえ立っている。
その容姿から、魔物によって食い荒らされていると伝承されてきている。

そんな虫喰岩の道の駅をスタート・ゴール地点に、日本屈指の清流「古座川」を遡りながらサイクリングを楽しむ。

今回はキナン会長、我らのボス角口会長も参加された。
お会いするたびに、バイクがグレードアップされている気がする...

この熊野地域にしてはえらい冷え込みとなったのだが、信号がひとつも無い町としても知られている古座川町ならば、脚を止めることもなく、すぐに体が温まってきた。
町内の約96%を森林が占めている古座川町であるが、道路はどこも広くて綺麗で、とても走りやすい。
きついアップダウンも少なく、初心者でもとても走りやすいであろう。

のんびりと古座川を遡ると、突如として開けた場所にそびえ立つ岩壁が見えてきた。
こちらも国指定の天然記念物「一枚岩」である。
その名の通りこれ自体がひとつの岩であり、その大きさは日本最大級で圧巻の様相。
表面に見える白い点々は岩の表面に自生する地衣類で、年齢としては900~9000歳と見積もられている。

ここを昼食会場として、地元の名産品を腹がはち切れんばかりに頂くことができた。
古座川で生まれ育った「美女鮎(みめあゆ)」は、とても美し魚体をしていて非常に美味しいことで有名で、全国から釣り人が古座川町へ美女鮎を釣りに訪れる。

また古座川町のジビエ料理も全国的にも有名である。
害獣駆除として処理されてしまっていた鹿や猪を有効活用して、古座川ジビエとしてのブランドを確立。
日本政府から数少ない「ジビエ利用モデル地区」として指定されているとのこと。

ジビエといえば獣臭いのでは無いかと勝手に思っていたが、ホロホロに溶ける旨味を感じる肉は本当に美味しかった。

ちなみに”ジビエ”とは、フランス語の”gibier”である。
他にも食べきれないほどの様々な地元特産品が提供されていた。

日が昇り、暖かくなってきたところで帰還。
大きな事故や怪我もなく、無事に閉幕した。

やはり熊野地域は、気温もそうであるが、人々の暖かさというものを毎度感じる素敵な場所である。
チームとしてもいろいろあった年内最後の活動であったが、また再びこの地域で安心安全に楽しく活動したいものである。

鮎釣りもしてみたいが、鮎竿ってかなりお高いのよね...

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