アナログ デジタル

以前は図書館で本を借りるか古本を読み漁っていたけども、最近はもっぱら、電子書籍を利用をしている。

興味を持った事にすぐアクセスできる、その場で売れ筋や新書まで世界中の書籍に目を通せる、手にしている各デバイスから読んでいる所を共有できる、かさ張らない、世の中はとても便利になったもので。
電子書籍が出てきた頃はまさか、こんなにも普及するとは露ほども思っていなかった。

そんな今でも、本屋にはよく足を運ぶ。
デバイスの画面だけだと、つい興味のあるテーマだけに偏りがちになって、飽きてしまったりする。
本屋の本棚を眺めると様々な書籍が目に入ってくるので、試しに手にしてみると、思わぬ発見があったりしてなかなか楽しいものだ。
電子書籍は活字なら良いのだけど、写真や図説が多い本だとさすがに使いづらいので、紙の書籍もいまだに購入したりする。


練習記録もデジタルなパソコンの解析ソフトと、アナログな手で書き込む手帳の両方で記録をつけている。
パワーメーターを使い始めてからというもの、練習管理のメインは解析ソフトになってきている。
様々なデータが細かく数値化されるようになり、今では欠かせないツールとなった。


それでも手帳に記録をつけているのは、一番は融通が効かせやすいから。
手帳だと練習内容に補足等を書き足しやすい。ひとこと足したり。
また、練習予定を立てる時でも、練習以外の予定を書き込みやすいので、それを加味した練習予定を立てやすい。
あと、記録をつけていって、ページがどんどん積み重なっていく満足感。なんか頑張った気になるのが良い。
数年前の記録でも、どんな調子の1日で、どんな練習をして、どんな事を考えていたか、とか思い出せたりする。
手帳だとぼ〜っと眺める、という事もできる。なんとなく記録を眺めていると、ふと気づきがあったりして、なかなか面白い。

エリートになるまではちゃんとパワーメーターを使っていなかったので、長いこと手書きによる記録・練習管理に慣れているのが一番大きいかもしれない。
いまは手帳に要点を書いておいて、細かい部分はパソコンで見るようにしている。
もしかして、ただの二度手間か。

一方、パソコンの解析ソフトによって扱いが大きく変わったのは、心拍のデータではなかろうか。
以前までのサイクルコンピュータに記録されるのは、最大心拍と平均心拍のみであった。
今にして思えば、心拍の上下がある中で、その2項目だけで1日のワークアウトを管理するには不十分であるし、それを元に計算する消費カロリーもかなり正確性に欠ける。
その日の体調によって心拍のレベルは変わり、年とともに最大心拍数も下がってくるので、絶対的な指標としてはパワーメーターと比べると弱くなってしまう。
それとは別に、心拍の上下を時間軸で見ることができるようになり、ワークアウトの中での心拍の変化を見ることができるようになった。

なので、パワーメーターだけでは計れないその日の体調や体力レベルを見るには、心拍データというのはかなり信頼できる数値だと感じている。(個人的感想)


現在、使用しているのはHeart Rate Sensor Pad Air for Cyclistの電極に心拍センサーを取り付けている。以前の記事:5倍 1/3 2/3 3/3


ケースも近々発売されるとのこと。


今まではベルトの電極を身体に巻きつけて心拍を計測していたものを、心拍センサーを胸部にそのまま貼り付けられるという全く新しい心拍計。


8月のAACA 第8戦の心拍データ。
うだる暑さのサバイバルレースの中、しっかりと記録を取り続けてくれていた。
しっかり貼り付ければ、いくら雨に降られようが、どれだけ汗をかこうが、最後まで強力に張り付き、途中で剥がれる事はない。


先に優勝したTour de Molvccas 第4ステージの心拍データ。
赤道直下でスコールが来たり、精密機械には過酷な天候でのレースだった。
今までのHeat Rate Sensor Pad Airを使用したレースデータを見ると、レースあたり大体0~3回くらいの欠落に収まっている。


長距離で5~6時間くらいのレース、調子が悪くて欠落が多くなる時で5~6回くらいになる感じだ。

傾向として、細かい心拍の上下の動きの中で、心拍が落ち込む時にデータが飛びやすいようだ。
なので、TT、登坂時、ローラー台やメニュー中などでは、データの欠落はほとんど無くなる。
ただ経験上、これはベルト式でも同じような感じで、ベルト式の方がデータの欠落が若干多い気がする。中には、空白の時間ができたりするものもあった。

技術者ではないので詳しく調べる術が分からないので、正直、データの欠落は何によって起因するのか判別できない。
コンピュータとセンサーの通信の問題なのか、しっかり貼れていなかったのか、電極の感度の問題なのか、相性によるものか、はたまた全く別の問題なのか、どうとも言い切れないのが歯がゆいのであるが...

ただ傾向を見れば、純正のベルト式使用時と比べても、遜色ない、あるいは安定したデータが取れる信頼性を感じられる。

そしてHeart Rate Sensor Pad Airの最大の武器は、その付け心地。
付けているのに付けていないような使用感だから、”付け心地”というよりも、”付けてない心地”と言った方が正確だろうか。

付けていない感覚なので、特に言う事もないのだが...なにしろAirである。
ベルトで感じる調整の煩わしさや違和感、付け心地のストレスが皆無になるので、ベルトで不満がない方でも、一度試してみればその差に驚くだろう。


電極部はしっかり・ビッタリ貼り付けないと、汗で剥がれてきてしまい、データを取れなくなってしまう。シール部にシワができたまま貼り付けると、そこから少しずつ剥がれてきやすくなってしまう。
写真のレースはしっかり貼れておらず、レース中にずれてしまって、途中からちゃんとデータが取れていなかった。
細かい欠落が連続したり、やたら多く欠落する時は、しっかりと貼れていないか電極部が汚れている場合がほとんど。

使い捨ての固定テープは1枚¥80~のコストになるので、毎日の使用とまでは言わずとも、ここぞという時には手軽に使用できるのではないだろうか。


一度、試していただきたい。

株式会社 プロキダイ
Heart Rate Sensor Pad Air for Cyclist

コメント

  1. 怒涛のインドネシア戦を終えてからパッタリと天岩戸に引き篭もるが如くブログが途絶えており気になっておりました
    明日は経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップ(長い…)ですね!
    御活躍を祈念致しております!
    でもツール・ド・バニュワンギ・イジェンの熱中症の時のように必要以上に無理はされませんよう…

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  2. 天岩戸と来ましたか...笑
    むしろスサノオみたいな感じでしたが、少々バタバタしておりました。

    応援よろしくお願いします。

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