おれコレ2020 ~冬~

ども。

昨年末のシーズンエンドパーティーでチノパンを履いて行ったら、大喜に「え〜、椿さんってジャージ以外の服も持ってるんですね(笑)」などと小馬鹿にされる、ヒロシです。
まぁ確かにジャージばっかり着てるから否めないのであるが、全くもってナメられたものである。

まぁそれは置いといて、年々寒さに弱くなっている気がする。
小学生の頃には真冬でも元気に短パン登校が取り柄だった私だが、現在は体の芯まで響く寒さで外に出るのが億劫、というか着替えるのも億劫。
もう、布団から出るのさえ億劫である。

暑いのも苦手だし寒いのもダメになったと言うのなら、じゃあいったい何℃だったら良いんだって話なんだが、何かとケチをつけたくなっちまって我ながら面倒臭いもんである。
この場合はこう、あぁなりそうならこうしとく、と取り敢えず型に嵌めたくなってしまってどうにもいかん。
自分が思っているよりもオジサンに近づいているということなのであろうか。

何かそういう自分の中で信じる基準が経験とともに出来上がってくると、良くも悪くも頑固になってくるものだ。

さらに近頃では立ち座りで「あ〜、よっこいしょ」といかないまでも、「よいしょっ」とつい口に出したくなってしまう。
意図的なところもあるけど、たまにふと無意識に「ハァ~…ョィしょっ」と漏れ出てしまった時には、こういう小さい所から大喜にオジサン扱いされるんだろうか...と、我ながら気を引き締めなければならないような気分になる。
なんだって、何をするにも勢いをつけないと起き上がれない、立ち上がれない、始まらないのである。

…などと、ついつい愚痴っぽくなったり、柔軟性がなくなってきてるのもオジサンの権化に違いない。

まぁそれも置いといて、以前から言われているようにオフシーズンでどれだけ練習したかでそのシーズンの走りが決まる。
そんな冬場で距離も強度も上がってくると困るのが、”レイヤリング”。


この時期で一番大事なのは、「寒い」と感じないこと。(ただし、寒いと感じる中での練習こそ大事)
ただ、それはなぜ寒いと感じるのかを考えないと、正しいレイヤリングの組み合わせにはたどり着けない。
どれだけ着込めば良いのか、着込みすぎて暑くなりはしないだろうか、天気が崩れたりしないだろうか...
日々、その日の練習内容と天気予報とを睨めっこして悩んでいる。

この時期に寒さを感じるのは、主に2パターン。
ひとつは冷え込み、風が強い、雨や雪が降っている、などの外的要因による状況。
もうひとつは汗が上手に発散できずに、ジャージの内側から汗冷えしてしまう状況。
見落としがちなポイントだが、汗が発散されないと生地が張り付いて暖かい空気層が出来ずに、内側から冷える悪循環に陥ってしまう。

冬場のレイヤリングの基本は、
・ベースレイヤー
・ミドルレイヤー
・アウターレイヤー
の、3つに分けて考える。

ベースレイヤーは、汗を素早く発散させることで体幹の快適性を保つ。
ミドルレイヤーは、空気の層を作り、体温の熱を保温することが目的である。
アウターレイヤーは、外的要因から内側のレイヤーを守る働きをする。

そこからさらに、それぞれのレイヤーの種類を変えたり、枚数を増減させることで、その日のライドに合わせたレイヤリングというものが完成する。

いずれの場合も柔軟で動きやすい、軽量なウェアが求められる。
それら様々な条件をプロユースで実現しているのは、もちろんChampion Systemのウェアである。


自分の場合、まずベースレイヤーとしてはこのベースレイヤープロを真冬でも着用している。
暑い時期も寒い時期も一年を通して、これ一枚でほとんど十分である。

汗っかきな自分は、何よりも発汗性をベースレイヤーに求めたい。
過去には長袖の暖かい冬用インナーを常用していたものだが、汗をたくさんかいて信号で止まるたびに冷えを感じていた。

そこで夏場にも使うようなベースレイヤープロを試してみたところ、一気に汗冷え問題が解決した。
いかに発汗性が大事であるか、こんな涼しそうな生地を真冬に試すのも勇気がいるかもしれない。
しかし、ベースレイヤーの発汗性を高めることで、以降のミドル・アウターの選択肢が大幅に増やせることに気づくであろう。

じゃあ暖かいベースレイヤーは必要ないのかというと、そういう訳ではない。


サーマルベースレイヤーはベースレイヤープロよりも生地が厚めで密度が高く、体温をより保持してくれる。


左がベースレイヤープロ、右がサーマルベースレイヤーの生地。
発汗性ではベースレイヤープロが秀でているものの、保温性はサーマルベースレイヤーの方が高い。

これはいつ着るかというと、寒い時期のレースに大活躍である。


最高気温が10度に届かなかった、先のAACA
レースとなると、最低限のジャージしか着用したくない。
しかし、薄着をしすぎて体を冷やしてしまっては本末転倒。


そんな時にこそ着用したいのが、発汗性も保温性も高いサーマルベースレイヤー。
より重くかさ張るジャケット類を必要としなくなるので、レースにおいて非常に有効。
他にも雨のレースや練習でも着用する。


空気層で体温を保持するミドルレイヤーとしては、Performance インターミディエイトジャケットを使用している。

今までも使用してきたものだが、今年から生地が薄く軽量で柔らかいものに変更された。
薄くなって大丈夫なのかと心配したものの、一回着用しただけで杞憂に終わった。


左が新しい生地、右が今までの生地。
新しい生地は、今までの生地がキュ〜ッと詰まって綿の密度が濃くなったような、すごく柔らかくて滑らかな触り心地。

密度が高くなったことによって、保温性と吸汗性がより高まり、伸縮性も上がったように感じる。
伸縮性も自然な伸び縮み?というか、今までよりもフィット感が強く感じるのに、よりストレスなく体が動かしやすい。

そして、保温性を保ちながら薄くなったのはとても良いと感じた部分。
アウターレイヤーを重ね着る時に、動きにくさや窮屈さを感じたりしない。
脱ぎ着が楽になったので、「よいしょっ」と口にしなくてもスムーズに脱ぎ着しやすくなった。

今までのインターミディエイトジャケットも別段悪い所があった訳ではないのだが、今年のバージョンはより良いものになっていると感じた。

そして、この時期に一番悩むアウターレイヤー。

まず始めに、お詫びを申し上げておこう。
散々、”どれを着ようか迷う”、”レイヤリングがどうの”、などと述べてきた。

だが...


APEX 半袖ウェザーガードジャージ
正直、これ一枚あれば一年中対応できる。笑

レースから練習まで、真冬のからっ風や冷雨などからも、体幹を暖かく保ってくれる。
ソフトシェルで汗も十分に発散させられるので、汗で蒸れたり汗冷えすることもない。

ダブルジッパー仕様になったので、仮に暑くなってきて汗をかき始めてもジッパーの下部だけ開ければ、汗の溜まりやすい腹部や腰部に通気させられて体幹を快適に保てる。


さらにもう一枚、コンパクトに携帯できるTech ウィンドベストTech ウィンドジャケットのように軽く羽織ることができるものがあれば完璧である。

山に入って冷え込んだり、長い峠の下りを走る時に、これ一枚羽織るだけでだいぶ暖かくなる。
一年中使用するベストなので、とても重宝する。


半袖でも寒くなるほど冷え込む時は、長袖のAPEX ウェザーガードジャージを。


さらに寒かったり、雨が降ったりでもう一段階暖かくしたい場合はAPEX ウィンドジャケットAPEX ウィンドベストを着用する。


APEX ウィンドジャケットには防水透湿素材のeVentが使用されている。
日本ではあまり聞き馴染みがないかもしれないが、欧米では自転車に限らず、登山服にウィンタースポーツ用品から軍用服に至るまで、とてもメジャーである素材である。

特に透湿性においては右に出るものがないと言われているほどすごい技術が投入されていて、実はeVentを使ったジャケットをワールドツアーチームも使用していたりする。

登山もよくする私からすると、「よくぞ、eVentを使ってくれたものだ!」と感動したものである。

さて、冷えるのは体幹だけではない。
ブレーキやハンドル操作を行う手も、かじかまないように暖かくしたい。


インターミディエイトグローブ
まさに痒いところに手が届いたような、非常に使い勝手の良いグローブである。

今までの冬用グローブというと、暑過ぎたり、ごわごわでブラケットが握りづらかったり、かと言って薄いものは指先が冷たくなったり...
あっちを立てればこっちが立たずで、なかなか性能のバランスが取れていないものが多かった。

防風仕様の薄くて軽いフリース生地は、かなり冷え込んでも指先がかじかまない。
気温が上がったとしても、汗で蒸れたりしないし、一日中付けっぱなしである。


もちろん、指先ではスマートフォン操作ができる。
生活必需品となったスマートフォン、操作の度にグローブを付けたり外したり、そんな煩わしさはなくなった。


雨が降るような場合は、ウェザーガードグローブが有効。
かなり暖かいグローブになるので、真冬の雨天時にこれで対応する。


なお、今年からソックスはFOOTMAXROAD BIKE RACING MODEL FXB017のキナンモデルを使用。

驚愕の耐久性で話題のFOOTMAXのソックスであるが、その履き心地も素晴らしい。
しなやかで高い伸縮性、型崩れせずに当たって気になるところもない。


早速、ニュージーランドでも使用して、その快適性と耐久性を確認できた。

Champion Systemのジャージは、基本的にほぼデザイン可能なラインアップとなっている。
どれを選んだら良いのか迷った場合には、CROSS COFFEE試着ができたりサンプルの配送レンタルができたりするので、利用してみてはいかがであろうか。


⎯ 今日のおれは、コレを着る



コメント